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゚・:*:・。 Teaching 。・:*:・゚
- 2009/10/30(Fri) -
knp.jpg knp (2) knp (3) knp (4)


登場~お辞儀~着席~沈黙。。。マイクを通してるわりに小さな声で

是枝監督:今日ARATAくんは撮影してたんだよね

こちらもマイクを通してるはずなのに小さな声で

ARATA:はい

是枝監督:日活撮影所で

ARATA:はい、そうですね。ドラマの

是枝監督:どういう題名?

ARATA:え…『ニュース速報は流れた』っていう題名です

是枝監督:まさか(題名を)聞かれるとは思わなかったでしょ

ARATA:そうですね。ちょっとびっくりしました

是枝監督:ARATAくんとティーチンをやるのは…『DISTANCE』以来だから・・・

ARATA: はい、そうですね

是枝監督:8年ぶり・・・くらい?

ARATA:そのくらいですね

是枝監督:じゃあ、何か聞きたいことがあれば…

※ARATAが手を挙げた観客から選んで当てていく。

観客:人形がはめている時計は針が動いていませんが、これには何か意味があるんでしょうか

是枝監督:よく見てますねー。意味というか…(小道具さんと相談して)
『止まっていたほうがいいよね』と感じたので(そうしました)。何となく。
おもちゃ(の時計)ではありませんね。


観客:この作品を再度観て改めて気づいたことはありますか?

ARATA:ペ・ドゥナの『目』の演技が…。『目で演技してるんですよね

観客:あの写真の女性は恋人でしょうか?

ARATA:純一の死んだ奥さん…ですね

助け(?同意か意見?)を求めるように、是枝監督を見るARATA
我関せず・・・って雰囲気で、水を飲んでる監督
えぇ~?って感じで驚くARATA

観客:彼女の死因は?

ARATA:病気か事故かと言ったら…事故・・・ですかね

ARATA:純一はドライフラワーを作ることをライフワークとしているんですが、
生きているものをそのままの状態できれいなままで残したい、
と思うのも彼を表しているかと。・・・僕はそう思って(演じて)ましたね


観客:純一はどうして人形に『空気を抜き再度空気を吹き込ませて欲しい』と頼んだんでしょうか

ARATA:別にアブノーマルな趣味があるというわけではなくて…純一は妻を(事故で)
亡くしていて、虚無感を感じながら生きていて。『人形に空気を吹き込むことによって人形が
蘇る』ということに喜び(「生きている実感」?)を感じることができた。だからかな、と


観客:ゴミ袋に入った気分はどうでしたか?

ARATA:(笑)。なかなかない体験ですからね…

是枝監督:ものすごい寒い日でね。大変だったと思うけど

ARATA:そうですね…。何も見えない状態で不思議な状態を味わえました。
ごみ袋越しに見えるぺ・ドゥナがものすごいテレパシー(?)を送っているように感じました。
あの隔てられた空間でもものすごい彼女(ペ・ドュナ)の思いを感じるんですよ。
すごい、と思いましたね


観客:色々な解釈があるべき映画だと思うので聞いてしまうのはヤボかもしれませんが、ラストシーン、
人形は純一を燃えるゴミとして出したと思います。でも自分は燃えないゴミとして出したのか
燃えるゴミとして出したのか分からなくて。どちらだったんでしょうか

是枝監督:僕は(人形が自分自身を捨てたのは)燃えないゴミとして設定していました。
(最後)彼女自身が(自分と純一の違いを)認識して『死んで』いった、という…


観客:ラムネの瓶のカラカラという音がとても印象的です。何か意味はあるのでしょうか

是枝監督:彼女は自分が透けている。だから同じように透けているラムネの瓶に愛着を
感じるだろうと。あと、子供ってラムネ、好きじゃないですか」


観客:是枝監督の映画は重いテーマを扱っていながら人間に対してどこか優しい視点が
ある気がします。そのルーツのようなものはあるんでしょうか?

是枝監督:ルーツ・・・。何なんでしょうね・・・(笑)

観客:(ゴミ捨て場で)人形はりんごと空き瓶で自分を囲んでいますが、
これはどういう意味があるんでしょうか?

是枝監督:りんごと空き瓶で誕生日ケーキを表してるんですね。
彼女が誕生日を想像しながら死んでいった、という...りんごと空き瓶は)あえてランダムに
置いてもらったんですけど・・・このりんごと空き瓶(の意味)について…分かる人いますか?
はい、そこの・・・(と手を挙げた女性を指す)


観客:過食症のOLが初めて自分を客観視したのかと。彼女はりんごとゴミ(空き瓶)に囲まれて
生活している。そんな自分を人形に投影して。それを『きれい』と言うことで自分を認めた、というような…

ARATA:人形の最後が幸せだったという姿を見て。閉じこもっていた自分へ
変革の光が射したように思えたのかも


是枝監督:はい、そうですね。・・・最初のほうで人形が『きれい』というシーンがありますが、
これと同じ言葉を言わせることで、つながりを作りたかったというか。
『これから生まれる』というような


 ※アスミックの人「それではこのへんで終了…ありがとうございました」

是枝監督:まぁ、ここは答え合わせの場ではないので・・・別に僕が言うことが正解ではないし、(観る人に)色んな解釈をしてもらったほうがいいですね。
もう僕は、みなさんに(この映画や解釈を)委ねたので


是枝監督:あー、緊張した…
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情報誌「Choice!」連動企画 インタビュー
- 2009/10/01(Thu) -
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*“大人のおとぎ話”を支える大きなカギ『純一』 
 なぜ彼が人形の秘密を知ってほとんど驚かなかったのか

「映画の中では純一の私生活はほとんど描かれていません。
監督(是枝裕和。脚本も手がけた)はあえてそうしたんだと僕は思っています。
多くを語らず、とにかく空気人形のそばで優しく、
彼女が成長していく過程を手助けしてあげるような存在。
それは純一という人間のの一部分なんでしょうけど、それだけで十分だと僕は思っていて。
全部が見えないから、むしろ彼の空虚感が強く描かれるんじゃないかと思っているんです」


*空白の多い純一という役

「確かにこういう役に抵抗はないですね。是枝監督の作品なら、なおさらです。
『空気人形』が3本目の是枝作品になるんですが、
これまでの作品で共通して表現してきたのは“人間の空虚感”なんですね。
作品ごとの細かい違いはいろいろありますが、そこはいつもテーマとしていただいているし、
自分の中ではベースになってる役柄でもあるので、すんなりと受け入れられます。
言い換えると、是枝さんによってそれが(ベースとして)つくられた、という感覚はありますね」


*自身の中にあるそうした感覚へのシンパシー

「自分では気付かなかったものを、是枝監督が拾い出してくれたのかもしれません」

「純一がのぞみに言うせりふに“僕も同じようなものだよ”というひと言があるんですが、
”それで充分だろうな”と僕は思っているんです。この映画はマンガが原作なんですが、
監督はあのシーンを読んで“映画にしたい”と思われたそうで、
あそこはある意味、『空気人形』の山なんでしょうね」


*大きなものへの信頼感

「その通りだと思いますね。もしこれが是枝監督じゃなかったら、
僕はそこ(純一が人形を受け入れる動機)をすごく突っ込んで聞いていたかもしれません。
これまで是枝作品に参加させてもらった流れが、僕の中ではとても大きくて。
純一という役は『空気人形』だけで生まれた役柄という気がしないんですよ。
『ワンダフルライフ』の望月さん、『DISTANCE』の敦がいたから生まれた気がするし、
そうした作品を通しての監督とのやりとりがあったから、あそこに着地できてるのかなと思います」


*新しい挑戦~『空気人形』でも共演した岩松了が作・演出する舞台『マレーヒルの幻影』で初舞台

「いろいろな方の演出を受けて芝居が楽しいと純粋に思えてきた時期でもあったし、
苦手なことにあえて挑戦してみたいと考え出した時にお話をいただいて
“やります!”って二つ返事でした。僕の声がどこまで届くのかとか不安はあるんですが(笑)、
最多共演女優の麻生久美子ちゃんも一緒に初舞台なので、
諸先輩方に迷惑かけないように、かつ、ナメられないようにやってみましょうかって、
今、ふたりで燃えているんです」

「わからないことだらけで不安です。ただ嬉しいことに岩松さんは、
デビュー作の『ワンダフルライフ』が終わってすぐに共演させていただいて、
それ以来、何かと気に留めていただいているんですよ。
『ピンポン』が終わった頃だから7年前かな。“君は舞台には興味ないの?”
と、舞台というものを意識させてくれた最初の方でもあったんです。
今回の現場でご一緒した流れもあって直接、“やってみないか”とお話をいただいて、
できる、できないの問題よりも、僕の中ではその流れがすごく気持ちよく受け入れらて。
映画でいろいろな監督の演出を受けて、芝居が楽しいなって
純粋に思えてきた時期でもあったし、いろんなことにチャレンジしたかった。
自分が苦手だと思うことはなおさらやってみたいなと。
麻生久美子ちゃんは僕の最多共演女優さんなんですけど、
彼女も一緒に初舞台なので、それも心強い。
不安はあるけど、僕自身、今、楽しみでしょうがないんです」



骰子の眼

情報誌「Choice!」


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